先日、
「きつねの窓」
を学校で音読したと娘が言ってきました。
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この「窓」。
きつねの子供が猟師の手指に不思議な染物をし、それを通じて窓を描くと自分が会いたくても二度と会えない人や失って二度と見つけられないものが見えるらしいんです。
「ママは指を染めてもらったら、誰に会いたい? 」
と聞かれたので、
「ママは(亡くなった)おばあちゃんに会いたいな。大好きだったんだ」
と答えました。
その後娘に、
「あなたなら、誰に会いたい? 」
と聞きました。
娘・・・絶句。
そりゃそうですよね・笑。
齢11歳。
まだ会いたいけど二度と会えない人は存在しなくてもフツーです。
ところが四苦八苦して思い浮かべた対象が、
「うんとね・・・パパ!!! 」
私は思わずホッとしました。
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気負わず「パパ」と言う単語が出せること
この発言を聞いて、私は安心しました。
だって娘は誰に気を遣う事など一切なく、
「パパに会いたい」
と言えるんですもの。
うちには特段、面会などの条件がありません。
まともな話し合いも何もないままに元旦那さんが家を出たのが始まりだったので、面会権どころか養育費さえきちんと決められていませんでした。
死に物狂いで養育費については取り決めましたが、面会についてこちらが必死になるつもりなどなく、そちらが会いたいと思っていないのであれば、こちらからわざわざ会わせる必要もない、と思ったからです。
そんなこんなで小学校1年生の時一度だけ面会をしましたが、その後も元旦那と娘の交流は皆無です。
こんな状況の娘。
しかもうちの両親はそんな元旦那さんを快く思っていない。
人目をはばかって「パパ」と言う単語を飲み込んだっておかしくない境遇だと思うのです。
それなのに、臆面もなく
「パパに会いたい」
と言える精神状況である事を、
私は密かに嬉しく思いました。
大人の都合なのに、パパがいないことを負い目に思わせたら可哀想ですからね。
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負い目に思わせないためには、パパの影がないからこそ敢えてパパの話をする
私が娘と二人きりの生活をするようになって気をつけた事。
それは、ありふれたものとして「パパ」と言う単語を使う事でした。
うちは特に2歳の頃からずっと私と二人きりの生活でしたから、パパの面影を覚えていないのです。
「パパはこういう人だったよ」
「あなたのこの仕草、パパにそっくりね」
私は事あるごとにいいました。
自分達を切り捨てた人間を頻繁に話題にのぼらせ、
悪口ではなく良い所ばかりを口にする。
正直、非常に不服でした。
また、そういう話題が多くのぼることで、
誰かに未練がましいと思われるのではとハラハラしました。
あんなやつ、もうこっちから願い下げだよ!
そう言いたい気持ちをぐっと抑え、繰り返し繰り返し、パパの話をする。
でも、そうやって過ごしていくうちに、
「パパはどんな人だった? 」
「こういう時、パパはなんていうかなぁ? 」
など娘自身からも「パパ」と言う単語が出るようになりました。
家には存在しないし会うこともないですが、
娘にだってちゃんと「パパ」がいる。
友達のパパを見て自分には居ないと悲しい気持ちになる必要はないんだ。
そんな風に思ってくれたらいいなと願っていました。
うちにパパが居ない事で卑屈になって欲しくなかったんです。
この作戦はある程度功を奏しました。
良い友達に恵まれた事もあったと思いますが、
幼稚園時代も自分にパパが居ない事を恥ずかしがる素振りも見せず公明正大に過ごしてくれました^^
参照→(幼稚園がしてくれた、ステップアップ父の日)
不服な気持ちが沢山ありましたが、
シングルマザー世帯ではあまり使わない単語を敢えて出す努力をして良かったなと思っています。
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まとめ
ちなみにその「きつねの窓」の話の際、
「本当に会いたかったらパパに言ってあげるよ」
と提案しましたが、
「別にそこまでして会いたいわけじゃないし、会う勇気もないしいいや」
と返って来ました。
これも私が必ずいう事です。
元旦那さんとは「養育費」と言うもので繋がっているので、
娘が会いたがっていると伝える事は可能。
もしも娘が本気でパパに会いたいと思っているなら、
その思いを伝えてやるつもりでいます。
また、パパが娘と会いたいと言ってきたら、
私は会わせてあげるつもりでいます。
けれど、未だどちらも「会いたい」と言った事はない・笑。
この辺、本当に親子なんだなと思いますね。
でも、いつでも自分が望めば会える心の距離は、
私はともかく、娘には良いものと信じています。
この関係をどうしていくかは、私ではなく娘とパパの問題。
私は静観しておきます。
とにかく今、娘にとってパパは、
「会いたいけれどおいそれと会えないもの」
と言われてピンと来る存在のようです・笑。
これからそれがどうなっていくか、
娘の心の成長と共に見守っていきたいと思います。
変化があったら、また日記にしますね♪
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執筆者:tokipaparoro
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