離婚して得たモノ。
自由!
私は小さい頃からいわゆる「優等生」で、
成績優秀、
品行方正、
地味で目立たない線路の上を歩くつまらないオンナでした。
離婚した時、
その大きな枠から外れた事を、
どこかで嬉しく感じていた自分がいました。
いろんな人から、
「Roroちゃんは本当に良い子よね」
とか、
「しっかりしているよね」
と言われる事は嬉しくもあったけれど、
どこかでそれを、
「そうでなければいけない」
と思い込んで窮屈に感じていた自分がいたのです。
だから私は、
今、
色々な物事を決める時、
「自分がやりたい事はどんな事だろう? 」
そう考えるようにしています。
自分に言い訳をしない生き方。
離婚した事で、
レールからはみ出た事で、
やっと得る事が出来たモノ。
人によっては「なんだそんなこと」。
と、思うかもしれないけれど、
私はなかなかその枠組みからはみ出る事が出来なかった。
親が悲しむ顔を見たくなかった。
と言えば聞こえがいいが、
褒められる事が大好きな私は、
多分、
呆れて見捨てられてしまう事が怖かったんだと思う。
「がっかりだよ」
そう言われたくなかったのだと思う。
事実離婚するかもしれないと思った時、
私が一番に考えたのが
「親になんていおう」
だった。
いつまでも囚われていたんだろうな。
人の性分は変わらないから、
私は今でも親の目を気にしている部分があるけれど、
それでも離婚した事で、
その視線があまり気にならなくなってはきた。
私は私。
私がやりたいことを探していい。
そう思えるようになった事が、
離婚して得た一番の収穫だったように思う。
「離婚してよかったか? 」
私はこの問いにはいつも心から答える事が出来ない。
だって、
離婚しないで幸せになれる道があるなら、
私はきっと今からでもその道を選びたいもの。
ママが居てパパが居て、
そしてかわいい娘がいる。
そんな家族としての幸せを娘に味わせてやりたい。
でも、
うちにはそんな選択肢がなかった。
結婚生活を続けて行く事が出来なかった。
だから私は、
いつもそこから考える。
なるべくしてなった、母子家庭。
そこから私は自由を貰って、
娘と二人で生きていく。
離婚して得たものは、
息がしやすい自由な生き方と、
離婚の現実を受け入れる事の寛容。
私はその2つが、
離婚した事で私の人生に与えてくれた、
大きな大きな贈り物だと思っている。