去年、超難関私立中に合格したと言う噂で一世を風靡した芦田愛菜ちゃんも、かなりの読書家で有名ですね。
昨今将棋界を大いに賑わせている藤井聡太四段のボキャブラリーの豊富さも、読書量から来ていると噂されています。
今や何となく「王道」となりつつあるこの、
「読書をすると頭が良くなる」
と言う論理が果たして真実かどうか。
今日はその事について思うことがあったので、娘の現状をお話しながら存分に語らせて貰いたいと思います^^
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娘の現状と今までの娘
12歳現在、娘は読書家の部類ではないかなと思っています。
クリスマスに実家の両親と兄夫婦に所望したプレゼントはどちらも本。
暇さえあると本を読み、暇がなくても本を読み、本を読み耽り過ぎて宿題や家庭学習がおそろかになって私の雷が落ちます・笑。
お出掛けに電車を使う事がわかると、「本は何冊まで持っていっていいか」と聞くのが娘の口癖。
既に今月読んだ本は19冊。
1日半で1冊を読み終わるペースです。
思えば娘は幼稚園の頃から本に埋もれていました。
が、勿論、既にシングルマザーとなっていた私にそんなに本を買い与えてやる事は出来ません。
そこで、毎週図書館に行き、片っ端から絵本を限度数目一杯まで借りて家に置いておくのです。
20冊位だったかな??
読む読まない関係なくどんなジャンルの本でも借りました。
そして娘が「読んだ」と言った本はノートにタイトルを記入してあげ、カウントしてあげました。
娘はそうやって記入されるのが嬉しくて、沢山読んでは私に教えてきました。
でも本は強制されるとイヤになるので、読まない本はそのまま翌週図書館に返しました。
そしてその日も限度数目一杯まで本を借りる。。。
そうこうして、1年間で500冊位は読んだんじゃないかと思います。
でも、じゃぁ娘は頭が良いか??
そう聞かれると、首を傾げます・笑。
本人も、
「国語が苦手。作文キライ・・・」
と常々言っています・苦笑。
読書家ならば、勉学的にも秀才である。
と言うのはどうやら、あまり当てにはならないのではないかなと思います。
そこで、気付いた事が3つあります。
以下にそれを並べてみますね。
気付いた事1 「読書をする」+αが必要
単に読書をするだけではきっとダメなのではないでしょうか。
私が思うに、その読書をして得た知識を反芻したり、吟味したり、頭の中でこねくり回して弄ぶ時間が必要なんじゃないかなと思うのです。
登場人物はどうしてあの時、こう言ったんだろう?
あの脇役は、どうしてそんな行動に出たんだろう?
頭の中の空き時間で、そう思いを巡らせる時間が必要なのです。
そしてその心情心理と自らの蓄積してきた実体験を持ち出して共感する瞬間が必要。
怒られると悲しくて涙が出ると言う事は、怒られて悲しくて涙が出た人にしか共感できません。
はたまた小説の中の人物は、怒られると涙も出ない程に悲しい気分になるのかもしれません。
そこで、
「あぁ、私は涙が出るけど、この子は涙さえ出ない程の悲しみを抱くのか」
と理解する。
その子の読書によるそういう積み重ねが千になり、万になり、蓄積されていく事によって相手の理解や心情描写、行動なんかを理解するようになる。
洞察力がつく。
そういう事ではないでしょうか。
それに気付いてから、私はなるべく娘と娘が読んだ本について話をするようにしています。
どんな本を読んだのか、と問えば、内容をまとめるスキルの練習になるし、登場人物の心理描写やその人物に関わっていくそれぞれの人の行動から、どんな気持ちを推し量れるか、または自分ならどんな解決方法を提示するか。
そういう話をしていくことで、「読書をする」+αの力がつくような気がします。
まぁ、娘はまとめるのが面倒で、
「ママも読んでみて」
と一言で片付けますけどね・笑。
気付いた事2 興味がなければ時間のムダ
例えば世界名作全集とか、こども新聞とか、娘に読んで欲しいものは沢山あります。
でもそれを無理やり読ませた所で、
「どんな本だった? 」
「うん・・・(よくわかんない)」
で終わってしまいます。
ママがうるさいから読んだよ。
って言う感想しか抱かないのです。
時間も労力も割いているのに、まるっきり頭に入ってない・・・orz
これじゃぁ徒労にしかならないなと悟りました。
以来、自分で選んだ本を好きなだけ読ませるようにしています。
ちなみに我が子は今、探偵チームKZ事件ノートに夢中。。。
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なんだこれ・笑。
親としてはそう思う気持ちがないわけじゃないですが、それでも読書は読書。
この話なら熱っぽく何時間でも延々してくれるので、黙っている事にしています・苦笑。
でも、単に娘の好き勝手に耳を傾けるだけにはしていません。
例えば娘の動向に耳を傾けていた結果、
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この辺なら興味を持つだろうと見せてみたら、案の定食いつきました。
そして年末、コードブルーに大はまりした娘に、
(2017年の総決算! 娘(11歳)と一緒に観たドラマを振り返ってみる)
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フライトナース ハナ ー黒衣の天使が舞い降りる!?の巻ー【電子書籍】[ 岩貞るみこ ] 価格:540円 |
これをオススメしたら大層面白そうに読んでいました。
Z会の国語の最後に、その学年に相応しいオススメの読書本が紹介されているのですが、その本もとりあえず全て図書館から借りてくるようにしています。
娘は読んだり読まなかったり。。。
ですが幼稚園時代の借り方同様、期限が来ても読まないようならそのまま返します。
読んで欲しくても、「読みなさい」と強制されると意欲を無くしますし、失速している間は読みたい本さえ手に取るのを遠慮して読まなくなりますから、結果的に読書量は減ってしまいますからね。。。
気付いた事3 必ずしも「本」と言うカタチでなくていい
我が子は読書家ですが、同時に無類の漫画好きでもあります。
テレビアニメも好きですし、ドラマも良く観ます。
そこで気付いたのですが、本の感想をあーでもないこーでもないと言い合うのと、テレビドラマの内容やその先をあーでもないこーでもないと予想し合うのは思考回路が似ているのです。
確かに読書をすれば「字」を覚えるでしょうし、語彙力も高まるでしょう。
けれどきっと、ドラマを観れば人の行動に裏付けられた気持ちを知る機会を得る。
漫画はどんな時にどんな表情をするのかを確認しながら進んでいける。
「本」は全て自分の想像力でそれらが出来ないと内容のある読書にはなり得ませんが、視覚的に捉えられるそれはそういう「本を読む」為の下準備をフォローしてくれるツールになり得るのです。
どちらか一辺倒はさすがにどうかなと思うのですが、多方面から漫画もテレビも本も嗜む子の方が、人間形成として豊かな表現力を得られるような気がします。
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まとめ
「読書をすると頭が良くなる」
これは残念ながらそれだけでは真実になり得ません。
が、
「頭の良い人は読書家(である人が多い)」
これは真実だと思っています。
娘は小さい頃から沢山の読書を重ねて来ましたが、未だに国語を好きではないと言います。
けれど、読書というものは蓄積していくものなのだなと思えるようにはなりました。
娘は国語が嫌いで作文が苦手ですが、実際問題国語の成績は何故か年々上がっているし、作文が学校代表になる事もありえるようになりました。
それはきっと、本人の意思や好みに関わらず、読書の効用及び蓄積量が、一定量を超えたからではないのかと密かに思っています。
そんなわけで。
入試問題に出てきてくれるような名作を読んでくれる日はまだまだ遠そうですが、これからも読書を奨励していけたらいいなと思っています^^
↓力強いシングルマザーさん達が沢山います^^
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