シングルマザーが家を買ったお話

【シングルマザーのマンション購入記・22】明けない夜、終わりのない葛藤

投稿日:12/04/2019 更新日:

これは、貧乏母子家庭である私、Roroが四苦八苦して中古マンションを購入した体験記です。

最初から読みたい方はコチラからどうぞ。

 

 

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これが正しい道なのか

その日、急いで帰って子供の寝る支度を大急ぎで整えました。

 

早く寝かしつけなくては、、、。

そればっかりが脳裏をちらつき、不動産屋さんの事務所をお暇してからは何かを考える余裕もなく、とにかく焦って子供を布団に押し込んだ。

 

 

 

早く寝かせたい。

いつもは20時台に布団に入る子供が、22時を過ぎても寝る支度が整わない事にいらいらし、とにかく早く早く!

 

子供には何の落ち度もないのに可哀想に、、、、急かしてしまいました。

 

 

 

 

 

そんな自己嫌悪と共に、真っ暗な部屋で私は一人、心細さを感じていました。

自分のした事(新築マンションの申込み)が正しい選択なのかどうか。

 

引き返せないエスカレーターに勢いで飛び乗ってしまったような。

それでいて、飛び乗らなければ全てが解決しないような。

 

そんな言いようのない焦燥感に駆られていたのです。

 

 

 

 

不安でした。

 

 

 

 

 

 

 

それもそのはずです。

 

補助が出ると言っても、今住んでいるアパートの家賃に比べると1万5千円も高いのです。

しかも、1年後には補助が切れて3万の負担になる。

 

そんな金額を私は払いきることが出来るのか?

 

 

 

いつぞやの購入記でも示していたように、私には収入が多くなることが約束されている。

けれど、それは子供との時間を急ピッチで終了させなくてはいけないということ。

1年半後に収入増を望むなら、まだ3年生になるかならないかの子供を夜遅くまで一人で留守番させる必要が生じるでしょう。

それだけの事をして守る価値が、あのマンションにはあるのだろうか?

 

 

 

 

そう思うのと同時に、もう一人の自分もささやきます。

 

 

 

 

そりゃ、このアパートで一人の時間を長くはしたくないでしょう。

でもあの新築マンションのセキュリティは万全。

エントランスは当然、オートロック。

各住戸のインターフォンも、ボタン1つで警備会社に直通連絡ができます。

子供の一人の留守番も、少しは安心できるんじゃない?

 

 

 

そんな事を思うと、また別の私が出てきてこう言います。

 

 

 

3年生が「警備会社」に連絡することなんて出来ると思う?

大の大人相手に対応するんだよ?

そんな相手と我が子が、正しく受け答え出来ると思ってるの?

 

しかも、

「困ったことがあったらボタンを押すんだよ」

と教えたら、気軽にぽんぽん押しちゃうんじゃない?

その度に出動費を払うの?

 

 

 

つまりは、どんなセキュリティだとしても、結局はそれを使用するかどうかを自分で判断するということ。

それを小3になったばかりの9才の子に強いるべきか否か。。。

争点はそこなのです。

 

 

 

 

それに、問題は他にもありました。

住宅ローンの金額が大きくなればなるほど、子供と出掛ける為の資金はなくなっていきます。

 

今までせっせと節約したお金で色んな所に子供と出掛けたし、我が子はまだ7才にも関わらず台湾、韓国と2か国の海外を経験させてやれました。

そんな経験と思い出を、これから一切なくしても良いからあのマンションが欲しいと自分は思えるの?

それだけの覚悟が持てるのか?

 

 

 

数年の我慢じゃありませんよ。

 

住宅ローンは35年です!

一生の我慢と言っても過言ではありません。

 

 

 

 

その覚悟と確固たる信念を持った時、初めてあのマンションは私のものになるんだ。

 

そんな気がしました。

 

 

 

 

 

だから、私は私に聞いてみます。

 

「その覚悟がありますか? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、答えられませんでした。

 

 

 

 

 

 

私はどちらかと言うと熟考をしないタイプで、出たとこ勝負。

問題に直面した時にその問題をぶち破れば良いとそういう考え方でした。

、、、というより、それは多分今も変わっていません笑。

 

 

でも、さすがにその時は、

「買ってから考えれば良いよ」

とは思えませんでした。

 

 

 

 

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闇は続く、、、新築マンションは諦めたくない!

でも、答えられないくせに、

「じゃぁ新築マンションは諦めよう」

そう私に語りかけると、その答えを拒否する自分がいました。

 

 

だって、新築マンションは綺麗でぴかぴかで、内覧している間中、子供は大喜びで瞳がきらきらしていました。

こんな家に住めたらとっても嬉しいと、満面の笑みで言っていたのです。

 

 

 

今まで色んな事を我慢して、人より沢山努力して、この生活を成り立たせてくれている我が子。

そんな我が子に、また我慢をさせるのでしょうか。

 

 

もしも買えないと言っても、我が子は絶対にイヤとは言わないでしょう。

でも、そのぐっと我慢してくれる仕草を見る度に、自分の不甲斐なさを感じて情けなく思うのです。

 

 

 

またここで我慢をさせるのか。。。

私は我が子に我慢しかさせてやれないのか。。。

 

 

そう思うと、何が何でも買いたいと言う想いが沸きます。

 

 

 

 

でも、逆に。

買えば今度は遊びに行ったりのレジャー面で我慢を強いることに繋がりはしないか?

 

 

 

遊びに行きたい。

新築マンションに住みたい。

 

 

普通の家庭なら叶えている人が沢山いる願いです。

何も特別な事を願っているわけでもない。

 

それなのに、うちはどちらかしか選べない事が理不尽で、何だか悲しくなりました。

 

 

 

一晩中そんな事を考え続け、全然寝付けないまま朝になってしまいました。。。

 

 

 

 

 

続編を更新しました→(【シングルマザーのマンション購入記・23】怖くて怖くてたまらなかった日々のこと

最初から読む→(【シングルマザーのマンション購入記・1】年収がびっくりする程低いのに、「買おう! 」と決意した話

 

 

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