住宅ローン控除、今まで見聞きしてきた人はとっても多いと思います。
自分の払う税金(所得税)が考慮されて安くしてくれる制度で、不動産屋さんには
「○万円分のローン控除が受けられるから税金が戻ってきますよ! 」
みたいな表現で言われると思います。
でもちょっと待って!
本当の意味での「ローン控除」しっかり確認してみて下さいね。
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どんなお家でも住宅ローンを組めば控除が受けられるわけではない
まずは住宅ローン控除のおさらいです。
実は住宅ローン控除は住宅ローンを組んだ全ての人が適用されるかと言えばそうではありません。
条件があるんです。
ザックリと以下に示しますね。
- 新築又は取得の日から6か月以内にそこに済み、その年の12月31日までそこに住み続けていること。
- その年の合計所得金額が3千万円以下であること。
- 新築又は取得をした住宅の床面積が50平方メートル以上であり、半分以上の場所を居住の為に使っていること。
- ローンが10年以上の契約になっていること。
例によって詳しく知りたい人は↓を参照下さい^^
更に中古物件の場合、以下の条件がつくことになります。
- 築25年以内の耐火建築物、築20年以内の耐火建築物以外のものであること。
- 一定の耐震基準をクリアしていること。
- 一緒に住んで居たり生活費を頂いている(またはあげている)親族からの購入ではないこと。
- 贈与された家ではないこと。
ここでシングルマザーにとっての争点は多分、
「購入物件が築25年以内かどうか」
と言う事になるのではないでしょうか。
現状で中古物件を買おうとすると、築25年以内のものは大体が割高です。
シングルマザーの収入で払える物件や月々の支払いを考えると、どうしたって築年数が25年以上のものの方がより買いやすい。
「家を買うのは大変だけど、年末調整はぐっと安くなるし得するんでしょ? 」
そう思う人が居たら要注意なんです。
築25年以上の物件には住宅ローン控除はつかない。
不動産屋さんはわざわざ事前に
「この物件には住宅ローン控除はありませんよ」
と念を押して内覧してくれたりはしないでしょうから、自分できちんと納得してから購入して下さいね。
住宅ローン控除は控除枠だけ見ても意味がないから気をつけろ!!
さて、じゃぁ住宅ローン控除がある物件を狙えば良いのか??
いや、必ずしもそうとは限りません。
例えば一番多く見聞きする金額では
「住宅ローン控除が最大400万! 」
と言うのではないでしょうか。
これ、落とし穴です。
こう言われると、なんとなく
「400万円分得をする」
と思う人は多いでしょうが、実はそういうわけではないんですよ。
所得税を年額にして40万円分、10年に渡って控除してくれるものなのです。
つまり。
毎年40万円納税するような所得を持っていなければ恩恵に乏しいと言う事。
所得税が40万って、年収が800万円位ある人の単身者の税額がざっと46万位ですから、それ位稼いでやっと恩恵をフルに活用出来ると言う事になります。
シングルマザーの多くは寡婦、それも特別の寡婦の方が多いですから、まずそれだけでも控除されていますよね。
非課税世帯と言って、所得税の課税対象になっていない世帯も多いです。
それにシングルマザーの平均年収は200万円台です。
住宅ローン控除があったとしてもフルに活用出来ることはまず少ない。
つまり、
「400万円分の恩恵! 」
ははっきり言ってあまり意味を成しません。
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まとめ
住宅ローン控除は1つの選択肢の要素に成り得る事は事実です。
私自身も出来るならローン控除の適用の範囲で物件を探したいと思っていたし、控除があるかないかと聞かれたら、そりゃある方が良いなと思うのは本音です。
でも。
もしも、住宅ローン控除の対象ではないけれど、それ以外は全て条件の揃った物件が出てきたのなら、私は迷いなく住宅ローン控除を諦めたと思います。
元々の払ってる所得税額が小さいわけですから。
そこにしがみついても大きなメリットはこちらにはありません。
働き盛りのサラリーマンは判断の基準になるのかもしれませんが、薄給シングルマザーにはあまり魅力を感じないもの。
不動産屋さんの言葉に惑わされないで下さいね。
住宅ローン控除の仕組みをよく理解して購入して下さい♪
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