夕飯の時、娘が言いました。
「ねぇママ、私さ、今年こそユニセフやろうと思うんだ。・・・ママは、どうする?? 」
って。
私は聞きました。
「あなたはいくらやるの?? 」
って。
「うーん、100円くらいかな」
「そう。じゃぁママも100円やろうかな。明日ママの分も学校に持って行ってくれる?? 」
「いいよ! 」
こんな会話。
何気ない会話の1つです。
でも、私はやっとこの会話が出来たんだなと感慨深い思いに囚われてしまいました・笑。
なぜかって??
えぇ、私達親子は1年生の頃からこの「ユニセフ」を巡って延々死闘を繰り広げていたのです。
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ユニセフ募金と1年生の頃の娘
誰もが知っているユニセフ募金。
娘の学校は毎年とある時期に募金を募ります。
児童会が中心になって募金箱を設置、呼び掛け、集金をして先生に送金をお願いする。
発展途上国について考える良いきっかけだと私は思っています。
ですが、1年生になったばかりの頃、娘は言いました。
「ママ、明日ユニセフにお金持って行きたいの。お金くれる? 」
って。
私は違和感を感じたんです。
娘に聞いてみました。
「なんで? 」
娘は明らかに困惑していました。
「え、だってやりたいから・・・」
募金だよ?
良い事するんだよ?
そんな感じの想いが顔に浮かんでいました。
私はそんな娘に言ったんですよね。
「ママは違うと思う」
って。
その時娘は、ユニセフがどんなものかも知りませんでした。
単純になんかかわいそうな子にお金をあげるもので、みんながやってるものだから、自分もやりたい。
そんな感じの事だったと思います。
私は断りました。
「え! だってぼきんなんだよ!? 」
普段おとなしい娘がそう食い下がった事を、今でも覚えています。
明らかに私への失望が見て取れました。
私は言いました。
「募金って何だと思う? どうして知らない人にお金を渡そうと思うの? うちはよくわかりもしない人にぽんぽんお金を渡して有り余るようなお金は持ち合わせていない。それでも募金する意味があるよって思えるならまだしも、みんながやってる何か良い事だからっていう理由で家の大切なお金を人の為に遣う事は出来ないかな」
そして。
「大体、募金は人のお金でやるものじゃないんだよ。あなたもお金を持っているでしょう? そのお金からどうして出そうとしないの? ママのお金はママが何に遣うか決める。ママが募金をしたいと思ったら、ママは自分で行くから大丈夫」
と言いました。
娘は物凄い不満気な顔で、
「じゃぁやーめた」
と言い、とっとと寝てしまいました。
1年生のユニセフは、そうして終了しました。
当時、娘は少ないながらもお小遣いを持っていたんですよね。
でも、そこから出すと言う発想がなかったし、そこから出す位ならやりたくないと感じた。
それならそれで良いのだと思います。
募金は「なんとなく」でやる事ではないし、「人がやってるから」やるものでもない。
いつか自分からやりたいと思ってくれたらいいなぁと思い、それ以上は黙っている事にしました。
結局、2年生のユニセフも無言のまま終了しました。
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単なるケチなママ疑惑が発覚の4年生
そうこうするうちに、4年生になりました。
ユニセフの期間を知らせるお手紙などは一切来ないので、いつ始まっていつ終わるのかは全く不明でした。
2年生の時も3年生の時も、私にお金をちょうだいとは言いませんでした。
ただ、自分のお小遣いで少しでもやろうと思ったらしいのですが、自分のスケジュールを立てるのが極端に苦手な娘は、
「やりたいなって思うんだけど、持って行くのを忘れてるうちに終わっちゃうんだよね」
と・・・苦笑。
そんなこんなな年月。
ある日、街中で盲導犬協会の人が募金を募っていました。
サイフを覗くと小銭がある程度貯まっていたので、
「ママ恥ずかしいから、これ、あの募金箱に入れてきてくれる?? 」
と娘に託しました。
娘はパァッと顔を綻ばせて募金しに行きました。
帰路で一言。
「ママは募金はしない人だと思ってた」
・・・え?!
「ママ、募金も勿体ないって言うような人だと思ってたの? 」
「・・・うん」
「ケチだなって思ってたりした? 」
「うん」
Σ( ̄Д ̄;)がーんっ!
あのね。。。。
ママはよくわかりもしない募金をするのがイヤなだけ。
募金がイヤだと思ったりはしてないし、募金したいなって思う事だってあるんだよ。
盲導犬は施設を見学に行く位興味があって、もっともっと街中で増えたらいいなって思ってるし、小銭もタイミング良くあったから入れてみようかなって気持ちになったんだ。
学校のユニセフだって同じ。
あなたに「募金するからお金ちょうだい」って言われたらイヤだなって思うけど、「自分のお小遣いからこれだけ募金しようと思うんだけど、ママももしするなら一緒に持っていこうか? 」って言われたら、お願いしてたと思う。
てっきり娘は私の意図を理解していると思っていたんですが、よく考えれば当時まだ6歳だった娘にそんな小難しい話がわかるわけないですよね。。。
丸3年も「ママは募金もしたくないほどのケチ」と思われていた事に多大なショックを受けました・苦笑。
早く言ってよ!
やっと募金が入れられた6年目
そうこうするうちに、最高学年になってしまいました><
すっかり学校でやるユニセフ募金には縁遠い我が家になっていましたが、おもむろに夕飯時に話題に登り、今年は無事に持って行って貰う事が出来ました!!!
娘のお小遣いから100円。
そして私のお財布から100円。
この200円は6年間、娘と私がそれぞれの立場で考え、答えを出した200円。
本当に小さな額ですが、6年間分色々考えるきっかけをくれた集大成として納めて貰えればと思います^^
最後の最後で良い終止符が打てました。
またどこかで募金の機会はあるでしょうが、小学校生活最後のユニセフウィークの終了です。
変な言い方ですが、ありがとうございました♪
↓力強いシングルマザーさん達が沢山います^^
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