前回のつづきです。
人間ドックで思わぬ結果「要精密検査」と言い渡され、総合病院にやってきました。
受付を済ませて、椅子で待っていると、医療事務さんがやってきて言いました。
「すみません、うちに肝・胆・膵消化器科はないんです」
と・・・・。
え、また?!
何度も断れ続け、私はなんだか疲れてきてしまいました・・・。
どよんとした顔で、
「そうですか。どこに行けばその科はあるんでしょうか・・・」
と聞くと、
「大学病院とかですかね」
と答えるじゃないですか。。。。
えっと、今から電車に乗って大学病院に行くのか??
っていうか、大学病院、土曜日やってるの??
帰ってこれるの何時??
自分、死ぬかもしれないと思っているのに、「メンドクサイ」って思う心境が勝ってきました。
しかも、子供はもう中学生なのに、家で留守番してる子供が気になりました・笑。
そういう言い訳をつけて、もう帰っちゃおうかな・・・なんて言う思いも脳裏をよぎりました。
「今から行って見て貰えますかね。。。。」
と私がうな垂れると、
「もしかするとうちの外科の先生が見てくれるかもしれません。専門外ですが、それでも良ければ先生に聞いてきますがどうしますか? 」
と代替案をくれました・・・。
でも・・・。
何故外科なのか・・・?
消化器科なら、内科じゃないの?
ぶっちゃけ専門外の人に見て貰う事がどういう事なのか私にはわからなかったんですが、きっとこのままここを出て家に帰ってしまうよりは遥かにマシなのではないかと考え、
「お願いします。とりあえずもうどこに行って何をしたらいいか全くわからないので、とっかかりを下さい。その先生が診て、どうすべきか教えてくれたらそうします」
と答えました。
ひとまずその外科の先生が見てくれるというので、待ち時間が長い事を覚悟して待つ事に・・・。
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自覚症状があったら手遅れです
しばらく待っていると、名前を呼ばれて診察室へ。
簡単に経緯を説明しました。
先生「数値が高いと言う事ですが、CA19-9はガン以外でもどこかに炎症があったりしても上がるマーカーなので、そちらの可能性も充分に考えられます」
私「そうですよね。どこか何か悪い感じはしないし、自覚症状みたいなのはなくて・・・」
先生「そうですね。自覚症状があったらガンは進行している可能性が高いですから」
私・・・絶句。
先生「まぁ、とはいっても年齢的に考えても数値的に考えてもまずガンの可能性は低いと思いますよ」
私「大丈夫ですかね」
先生「でも何かないと数値は上がりませんからね」
私・・・絶句。
こんなやりとりを何回か繰り返しました。
先生が何を言わんとしてるのか私にはさっぱりわからないまま何度か絶句致しました・苦笑。
先生「炎症で一時的に上がっている事も考えられますので、もう一度血液検査をしてみましょう。その結果が1週間後辺りに出ますので、そこで数値が戻っていればよし。戻っていなかったらもう少し詳しく見てみたらどうでしょうか。後はCTを撮って見る方法もあります。造影剤を入れて撮る方が詳しく見れますが費用も高くなりますし、通常のCTでもある程度の事はわかります」
そんなわけで、採血とCT。
採血の看護婦さんの注射がめっちゃ痛かった・涙。
CTは生まれて初めて撮りました。
テレビで観るような大きなドーナツみたいな輪っかの中に入られました。
初体験!
血液検査の結果は次回に繰越。
CTは出来上がった画像をすぐに先生が見てくれ、
「気になるところはありませんね。やはり血液検査の結果が出るのを待ちましょう」
との結論になりました。
2週間後にもう一度来る事になり、その日はオシマイになりました。
ただ、
「ここでは大体わかりますが、婦人科系だけは診れませんので」
とは言われました。
CA19-9は婦人科系の病気でも上がる腫瘍マーカーらしいです。
人間ドックの際、マンモグラフィーはオプション選択したのですが、子宮ガンの検査は取り損ねてしまっていました。
一昨年、前職場で受けた婦人科検診の際は異常ナシと言われていますが、それきりになっています。
その旨伝えたところ、
「そちらの検査もして下さい」
と念を押されました。
はい・・・。
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2週間後・・・
実は昨日なのですが、受診してきました。
私はすっかり数値は元に戻っていると信じていました。
が、血液検査の結果は、45.6でした。
「変わってないですね」
との事。
炎症で数値が上下する事はあるが、ガンだと常に値がほとんど変わらないと言う事をネットで調べていたので、数値が変わっていないと言われてちょっぴりどきりとしました。
「CTの検査結果も診断結果も出ましたが、どちらも所見なしでした。私は通常大学病院で肝・胆・膵を専門にしているのですが、私から見た限りでもCTに気になる事は見受けられません」
ここで先生が、サラリとびっくり発言をしてくれました。
専門にしているの?!
だから内科ではなく外科なのね?
肝・胆・膵でもこの人が内科医じゃないのは手術するからなのね?
私はこの2週間、自分なりに考えてもしも数値が下がっていなかったら、紹介状を書いて貰ってちゃんとした大学病院の肝・胆・膵消化器科を受診しようと決めていました。
でも、思いがけず専攻している人が見てくれていた。。。
だから、医療事務さんが「外科ですが見てもらいますか」と聞いたのですね。
納得。。。
「CTは細かい所まではわかりません。が、CTの範囲では正常です。半分安心出来ると言った感じですかね。でも絶対的に否定は出来ない状態です。CTに見えない病変はあるかもしれません。少なくても、大きなガン、手遅れになりそうなガンは見受けられません」
私は言いました。
「私は確かにガンではないと否定がしたいのです。造影剤を使ってそれが出来るなら、造影剤を使ったCTを撮ってみたいです」
先生もそう思っていたのか、
「そうですね。じゃぁそうしましょう。あなたの年齢を考えてもまだ若いのできちんと診ておいた方が良いと思います。いつ撮りましょうか・・・」
ととてもスムーズに話が進みました。
そしてやっぱりもう一度言われました。
「ただ、婦人科系だけはわかりませんので、そちらはきちんと診て貰って下さいね」
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これから・・・
ここから先はまだ未来の話なので、何か進展があったら書こうと思います。
ただ、今回の事を通して色々考える事になりました。
何より自分はファイナンシャルプランナーを気取って、「リスク回避」をケース的に予測はしていても、実際にそんなパターンに遭遇するとは全く思っていなかったんだなと言う事を痛感しました。
最悪のケースをリアルに考える事も大切だなと今回の事を通して思いました。
私は小さい頃から健康優良児で、中高と運動部に属し、中学校では体育優良児でした。
体力も人よりあると思っていました。
でもそんな事は関係なく、ある日突然病気になりうる。
それはどこかのポスターでいくら訴えられていても「どこか遠い世界の話」「自分には関係のないお話」と言う感覚なんだと思います。
私・・・大いに反省しました。
せっかくそんなきっかけを貰ったので(勿論まだ「きっかけ」ではない可能性は残っていますが)、私のブログを読んでくれる方の誰かが、同じように「あ、私もリアルには思えていないかもしれない。Roroみたいになっちゃ困るから、気をつけよう」と思ってくれるといいなと思い、記事にしてみました。
続きを更新しました。
力強いシングルママさんが沢山居ますよ^^ ↓