とある経営者の知人がいる。
経営は順調。
特に借入をしなくても、
自社資金だけで経営していける。
けれど、銀行からの借入を一括返済しようとはしない。
利息が取られる分勿体無いのに、
どうしてお金を返そうとしないのか?
私は彼に尋ねた。
「バカだね、Roro」
銀行がお金を貸してくれるのは、お金がある企業だけなんだ。
本当にお金に困った時に、銀行に泣きついてごらん。
銀行は、間違いなくお金を貸してはくれないだろうよ。
いつなん時そのような事態に陥るともわからないこんな小さな会社は、
お金のある時に利息をけちってお金を極限まで削ったら、
本当にお金に困った時に崖から落っこちるしか方法がない。
つまり、リスクしか残らないんだ。
一件矛盾するような話だけど、
「お金のないところにお金は貸さない」
これは真実だ。
銀行は貸した先が返せなくなってしまう事態になったら困る。
だから、「弁済能力アリ」と判断したトコロにしかお金は貸せない。
弁済能力があるということは、
それはいかに経営が順調で、
いかに資金が潤沢かどうか。
結局はそういう事になる。
これは低所得世帯にもあてはまるような気がする。
年収が高い人間ほど住宅ローンの貸付額が高いし、
一定レベルに満たない人間にはその審査を通過する資格を持たせてはくれない。
結局、
お金があるトコロにお金は動き、
お金がないトコロにはお金はやってこない。
だからこそ、私はいつも言う。
「奨学金を借りるべきである」
と。
特に若くして親になると、
その教育資金を貯める前に子供の学費が高額になる。
でも「だから大学を諦める」というのはとても勿体無いのではないかと思うのだ。
「奨学金を借りたら子供が負債を背負う」
と気にする人も多いが、
仮に20歳で子供を生んだら、
38歳で大学受験。
それまでに学資金全てを賄おうとするには一般家庭でも厳しいのではないだろうか。
このケースなら子供が成人してから4年間、
贈与枠非課税の枠で110万の贈与を子供にしたとする。
440万もあれば奨学金の返済額には十分だろうし、
子供が成人してから4年後は親は46歳。
まだまだ働き盛りではないだろうか?
奨学金を借りて貰えば教育ローンを借りるより利子もかからないし、
何より返済も経済的事情など色々考慮してもらえるメリットもある。
手元の資金をカツカツで学資に充て、
万が一親に何かがあって大学を中退せざるを得ないような状況を作るより、
はるかに堅実的で現実的な選択とは言えないだろうか。
我が家も奨学金を借りるつもりで考えている。
勿論学資金の準備や学資保険にも入っているが、
身を削る想いでなけなしの貯金をはたき、
万が一私が倒れた際に娘はどうするのか。
それならば負債と言えども利息のかからない範囲での安全策を講じ、
大学卒業までを目指して貰いたいと思う。
勿論奨学金にだって諸条件はある。
だからこそ、
その枠に収まって借りられると判断される人間は、
借りてでも進学をして良いと思う。
【本当に困った時】を作らない努力。
最大限のリスク回避の方法の一つとして、
考えても良いのではないだろうか。
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