母子家庭の奮闘

母子家庭の現実は、何年経っても母子家庭であると言う事

投稿日:04/07/2018 更新日:

先日担任の先生が、

「富士山に登った事がある人」

と聞いてきたそうです。

先生は登った事があるらしく、それについてお話をする導入部だったようなんですけども。

 

折りしも娘は小学校5年生の頃、べしょべしょに泣きながら必死に登った経験があり、勢い勇んで手を挙げたそうです。

 

そしたらなんと手を挙げたのは娘だけだったそうで・・・・。

娘は一躍時の人。

クラスメイトから色んな質問が飛んだらしく、その話を嬉しそうに話してくれたのでした。

 

 

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いつだって気にする、だってうちにはパパがいないんだもん

 

娘の話の中に、

「誰と登ったの? って聞かれてね・・・」

と言う部分がありました。

 

私は相槌を打ちながら、内心でドキドキしていました。

 

 

だってうちは母子家庭。

10年目だろうとなんだろうと、パパが居ない事実は10年前から1ミリたりとて変わってはいないのです。

 

勿論、それはとっくに私の中ではケリがついているし、娘の中でも恐らく折り合いはついていると思います。

だから今更色んな事を思い出して悲しんだり、ないものを嘆いて落ち込んだりなんて言う事はありません。

それに娘は物心つく前に居なくなったパパに、そもそも特別な思い入れなんて持ちようがないとぴしゃりと言われた事さえあるのです。

 

 

 

そうなんですけどね。

 

でも結局、それはそれとして。

その時その地点での娘の気持ちは確かにそうかもしれないのですが、色んな年代で色んな友達に遭遇し、色んな感受性を育んでいる中で、いつか「パパが居ない」と言う事を負い目のように感じる時が来るのではないか。

離婚して10年も経っておきながら、私は未だに要所要所でこのような恐れを抱いているのです。

 

 

結局、

「お母さんとおばあちゃんと3人で登りましたって言ったらね・・・どうなったと思う? 」

と問われ、

「おばあちゃんすげー!!! ってそりゃなるよねー!! 」

と自己完結してケラケラ笑っていました。

(事実、おばあちゃんはメソメソ泣く娘の荷物も背負ってくれて登頂しました・笑。ホント凄い)

 

 

「お父さん」の「お」の字も出ない事に内心でほっとしつつ、私もケラケラ合わせて笑いました。

実際にその場で

「家族で行ったんじゃないの? お父さんは留守番? 」

みたいな話になったのかどうかは定かではないのですが、もしかしたらそういう話になっても私に気を遣って言わないのかもしれません。

 

気にしないフリしてるだけ・・・?

勘繰ったらキリがないけれど、こればっかりは離婚後15年経っても20年経っても私はずぅっとずぅっと気にして生きていくのだろうと思います。

 

わざわざ口に出す事はないけれど、そうやってずぅっとその事を気にかけて生きていく。

それが私の道なんだろうな。

 

 

それが苦しいとかイヤだとか思った事はありません。

ただ、娘に「イヤだったよ」と思われる事だけが怖いです。

私は娘にそう思わせないように生きる事に必死で、もしかしたら娘はそのあまりの必死さを感じ取っていて、その本音をひた隠しにしてるのかもしれない。

この問いはいつだって堂々巡り。

 

 

けれど、どんな家庭にもそんな負い目の1つや2つきっとある。

「生まれたばかりの妹ちゃんにかかりきりで、あの時はお兄ちゃんに寂しい思いをさせてごめんね」

とか、

「夫婦が折り合いが悪い時期があって、つい子供に八つ当たりしてた時期があったな。。。あの時は悪いことしたな」

とか。

私が出来るのは、「パパがいない」と言う事実をそんな程度のものに思って貰える様に努力していく事しか出来ないんだろうと思うから。

 

とりあえず、今日もケラケラ笑って家族ネタをやり過ごせた事に感謝するのでした。

 

 

 

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まとめ

子供といる限り、どんなにイヤな相手でもその存在を消す事が出来ないのがパパの存在なんだと思います。

離婚した年月とは反比例するかのように、年を取って娘が成長すればする程、居ないパパの存在は大きくなっていく。

人は現実に目の前に居る存在より、居ない存在に夢や理想を重ねますからね。

 

そんな存在に負けないように・・・、というよりは抗わずに受け入れて、娘と幸せな生活を守れる術を模索していきたいなと思います。

とりあえず、今回も事なきを得てちょっとホッとしたRoroなのでした。

 

 

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執筆者:


  1. 吉田健治 より:

    六歳の息子と一緒にいる時が、至福の時です。大学教授と会社経営者の二足の草鞋で引きと取ることができないのが辛いです。

    • tokipaparoro より:

      吉田さん

      初めまして^^ ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
      誤解を恐れずに申し上げたいのですが娘の父は「オレは引き取らない」と公言して憚りませんでしたので、
      正直世の中に吉田さんのようにお子さんを想う男性が多い事に驚いています。

      そんな経緯で男性は子供に未練などはないのだなどと間違った事を思っていた時期もありますが、
      この10年、色んなシングル家庭を見まして、
      離婚して両親それぞれに子供への想いが沢山ある事を今は実感しています。

      夫婦としては終わってしまっても「共同育児」として今も頻繁にやり取りされている方、
      吉田さんのように面会の日を指折り数えながら愛しい子供を想ってくれる方、
      それぞれの形があるのだと思います。

      吉田さんがそう「至福の時」を思ってくれる事、絶対息子さんに伝わっていると思います^^
      お辛い時もおありでしょうが、存分に愛してあげて下さるといいなぁと思います♪
      息子さんが健やかに育つ心の栄養に、きっとなりますね☆

      趣旨とは少し違うご返答で申し訳なく思いますが、男性からのコメントを頂けたのが嬉しく、
      ついお話し過ぎてしまいました。
      どうぞまたお越しくださるととても嬉しいです☆

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人間死ぬ気になればなんとかなるさ! と決意して離婚。 気付いたらドタバタで10年!Σ( ̄□ ̄;) 離婚してからの波乱万丈、苦しくも楽しかった日々と生活の知恵、それからシングルマザーとして生き抜く為のノウハウを、ファイナンシャルプランナー資格を持ったRoroが綴ります。



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