社会の勉強をしていた娘。
「人の進化はさ、脳の大きさがポイントじゃないの? でも新人より旧人の方が脳は大きいんだよ。なんで? 」
と聞いてきました。
「・・・・調べてみなよ」
私はそう言って、娘がワークを広げているダイニングテーブルの向かいのイスに座りました。
手にはスマホ。
それを見て、娘も自分のスマホを手に取りました。
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情報リテラシー能力とは
以前ブログにも書きましたが、
→(早くにスマホを渡すのは危ない? 私が娘にスマホを持たせる2つの理由)
娘の生きる時代は、私の生きる時代とは大きく違います。
例えば私が娘位の頃、私は初めてパソコンというものに触れました。
その頃のインターネットは電話と同じ感覚で、ネットに繋いでいればいるだけ「通話料」がかかりました。
2時間ネットの世界を堪能しようと思ったら、2時間通話しているのと同じ金額の料金が取られるのです。
今は通話料自体が基本料金に組み込まれているような定額制だったり、通話料がかかったとしても10円以下のかなり安い金額ですが、当時はそんなに安く設定もされていませんでした。
「ネットは1ヶ月に2時間だけだよ」
なんて親に言われているのに、チャットが盛り上がってなかなか抜けられず、大幅オーバーしてネットを取り上げられたりなんてよくありました。
そんな感覚でいたら、ネットの世界は「別世界」(特別)ですよね。
それが、今やどこの家にもパソコンやスマホが溢れています。
娘達は生まれた瞬間からネットの世界が身近にあり、おもちゃでさえ画面をスライドさせて遊ぶようなものが一般的になりました。
一昔前は「指紋がつく!!! 」と画面を触る事を怒られた時代だったのに・笑。
そんなわけで、これからの時代はネットの世界抜きには物事が考えられません。
そこで重要になってくるのが「情報リテラシー」の能力です。
「情報リテラシー」とは比較的新しい言葉です。
「リテラシー」とは識字能力の事で、「文字を読み書きして理解出来る事」を指します。
その「リテラシー」と「情報」を合わせて造語にし、
「情報を自分の目的に応じて取捨選択し、適宜使えるようにしていく能力」
の事を指します。
簡単に言って、
「ネットから自分に必要な情報を過不足なく正確に拾ってくる能力」
の事ですね。
私は早くこの能力を娘に身につけて欲しいと思っています。
学校で教えてくれる数式や化学式や歴史や地理や理科の実験も、試験では丸暗記する必要があるでしょうが、社会に出れば一発検索で事足りるからです。
自分の専門外の知識は、必要な時にすぐに手元のスマホで自由に情報を引き出すことが出来ればそれで充分。
社会で大切なのはそこだと思うのです。
が!!!!
そもそも、その「検索」が出来なかったら・・・・???
「またまたー!!! 検索位誰でも出来るでしょー」
って思いますか??
実はこれ、出来ない人が本当に多いんですよ。
例えば冒頭の娘の疑問が知りたい時、みなさんならどう検索をかけるか、ちょっと考えてみてください^^
娘の検索結果、私の検索結果
検索し始めてから一発目。
私はすぐに答えに辿りつきました。
該当のURLを辿ってそこの文章を読んで理解するまでに要した時間は5分程度でしょうか。
(諸説あるようですので、その中の1つに辿り着いたと言う事です)
が、この時点で娘はまだまごまごしていました。
辿り着かないのです。
娘にどんな検索語句を入れたのか問うた所、
「旧人と新人の違い」
と答えました。
確かに知りたいのはそこでしょうが、それでは外形の違いや特徴的な違い、教科書に記載されているような内容も一括して検索結果に上がってきてしまいます。
検索結果があまりに広いとそこから自分の知りたい情報を選出するのに時間がかかりますし、例えば「旧人と新人の違い 脳」など付属情報をつけて再検索する手間を要します。
一方、私は
「脳はなんで小さくなったか」
と入れました。
「旧人」も「新人」と言う語句も入ってはいません。
が、進化に関しての検索結果が沢山出てきました。
これが情報リテラシー能力の「差」です。
私自身偉そうに言っていますが、もっと検索に適した語句はあるかもしれませんし、もっと早い人、もっと詳しい情報を瞬時に出せる人は世の中に沢山います。
頭に入っていなくても必要な情報を瞬時に過不足なく出せる人と出せない人。
これはこれから先の時代に大きな「差」としてその人の資質に成り得る。
だからこそ、娘にスマホを持たせ、必要な情報をどんな風に検索したら得る事が出来るか。
少しでも多く試行錯誤して貰いたいなぁと思っています。
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まとめ
一方でネットの世界は確かに危険で、中高生がトラブルに巻き込まれる事件も実に沢山報道されています。
娘の中学校も「スマホは持たせるな! 」と言う立場を取っているし、実際問題身近にライントラブルも相次いでいます。
そこは凄く難しい問題だな感じています。
現実問題「死」を絡める事件が起こり得る道具である事は事実。
時々、自分の考えが間違っているんじゃないかと怖くなったりもします。
でもだからこそ、慎重に扱える子になって欲しい。
便利で、高価で、危険で、仕事にも使い、人を傷つける事にも使い、人を救う事も出来る道具。
そう遠くない将来、娘が大人になって社会に出た時に情報リテラシー能力のある人間としてスタートを切ってくれたら。
私は今日もそう願って娘にスマホを託すのでした。
余談ですが、
「旧人の脳はどうして新人の脳より大きかったのか」
が気になった人は、コチラを読んでみて下さいね。
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