娘のこと 母子家庭の奮闘

これほどに「パパがいたら」と強く思った事は初めて、でも・・・

投稿日:25/08/2018 更新日:

娘、中学一年生。

実はこの夏休み、とある正念場を迎えました。

 

その際、

「やっぱり私一人じゃダメなんだッ!!! 」

といまだかつてない程に思ったんですよね><

 

今日はそれについて話したいと思います。

 

 

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事の経緯 約束破り常習犯と中止詐欺

 

私は普段から挨拶や約束を大切にする事に対して、他の事よりもちょっと厳しく言っています。

それは片親であると言うレッテルが、言われえぬ中傷を招くものだと母子家庭で育った何人もの友人が口を揃えて教えて言っていたからです。

 

仮に娘がトラブルやアクシデントを起こした時、必ず「母子家庭」ということが引き合いに出される。

それがトラブルに関係あろうがなかろうが、世の中はまだ大体そんな風に出来てしまっているのです。

 

それをカバーする為には、子供自身が日頃からきちんとしている方が、結果的に子供を守るものだと思っているからなんです。

 

 

子供にはそれは「母子家庭故の負担」以外のなにものでもないですが、今までの娘は比較的その規律を従順に守り、一生懸命遂行してきました。

 

 

 

ところが、最近でたらめな事が増えてきたんですよね。

まぁ、思春期・反抗期を思えば親の言う事に素直に従えない事も致し方ない部分もあると思います。

 

 

けれど、約束したものを何度も何度も怠惰故に破るのはいかがなものだろうか・・・・。

 

最近の娘は約束をあまり重要視しておらず、その事で再三私とケンカになっていました。

 

勿論、仕方ない時もあるでしょう。

1回や2回で怒るような事はないし、ちゃんと子供の意見も聞くように意識しています。

 

が、結局は何度話し合っても次の日にはケロッと色んな約束を破ります。

 

 

再三に渡りそんなやりとりが続き、私もついに言ってしまったわけですよ。

「約束が守れないなら、日曜日に行くはずだったおじいちゃんとの遊園地(楽しみにしている事)は中止だからね! 」

と。

 

 

それでもその「中止」が功を奏すときなんて本当に稀で、いつもは結局何か言い訳をして終わってしまうんですけどね。

「やろうと思ったけど、途中で具合が悪くなっちゃって出来なかった」

「他の事が忙しくてそっちに手が回らなかった」

とか。

私もそんな事情を聞いてしまうと、つい絆されて、

「じゃぁ・・・まぁ仕方ないけど、明日までにはちゃんとやるのよ! 」

みたいに終わってしまう。

 

これ、ホント最悪なパターンですよね。

 

約束を守っていないのに言い訳が通ってしまう上、結局親である私も中止にするとかいっておきながらしないのですから。

「中止詐欺」も甚だしい。

 

 

 

そんな不毛なやりとりを夏休みの間中(いや、実はもっともっと前から)やっていた私達親子を見かねて、祖父が口を出してきました。

「無理難題を言っているわけでないなら、あの子もきちんと約束の意味をわかっているはずだよ。本当に遊園地に行きたいなら約束を守らなくちゃいけない。それをなんだかんだで結局行かせてばかりいたら、お前はなんで中止にするなんて言うんだ? もう何年同じ事を繰り返してる? 本当にあの子の事を思えば、行けなかったと言う事実もなくちゃいけないだろう」

 

とても耳が痛かったです。

母として父でなくちゃならない私は、子供に厳しく接する部分を作らなくちゃと思っていたのですが、結局私がやってることは中途半端で「中止詐欺」ばかりを繰り返しているだけでした。

 

ならば言わない方が何倍もマシですよね。

子供も私が言う中止は結局詐欺で終わるんだなと薄々思っているような気がします。

 

 

そこで、祖父は私に言いました。

「今週末の遊園地は中止になったと伝えなさい。どんな理由でも、約束を守れなかった事実に対してはそれが筋だろう。もしもその後約束を守ったなら、遊園地ではないどこか楽しい所に連れてってあげれば良い。でもそこでお前はあの子を怒っちゃダメだぞ。あくまで行かせてやりたかったけど、おじいちゃんがどうしてもダメだと言った、その方がみんな丸く収まる」

 

 

 

私は子供に、祖父の言った通りに伝えました。

 

すると。

普段温和な娘が明らかにショックを受け、

「守ろうと思ったよ! でも今日は大事なピアノのレッスンがあったから、そっちに時間を取られちゃってピアノしか出来なかったんだ。でもおかげでピアノは先生が褒めてくれたよ」

と主張しました。

 

私はすっかりその娘の必死な様子や悲しそうな表情を不憫に思い、

「おじいちゃんに電話してその旨話してみたら? きちんと話せばわかってくれるかもしれない」

と言ってしまいました。

 

わかってはいたんです。

ピアノを一生懸命やったのは事実だとしても、それ以外の時間を使えば約束を守る事が出来た。

けれど、娘は遊びたい、ごろごろしたいが勝り、約束を守る事を優先しなかった事を。

 

けれど、娘の一挙手一投足に、私は絆されてしまったんですよね。

凄く楽しみにしていたであろう遊園地。

行かせてあげたい気持ちが先行しました。

 

 

電話を受けた父は、

「それはよく頑張ったね。でも、約束は約束だよ。約束の内容はピアノではなかったはずだよね? 」

との事でした。

 

 

祖父の返答に、

「キビシイなぁ!!! 」

と思いました。

 

しょんぼりと途方に暮れる娘があまりにも不憫で、私まで泣けてきて、親子でオイオイ泣いてしまいました。。。。

 

 

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ただ好きでいるだけではダメなんだ

 

そんな眠れぬ一夜を過ごし、私は思いました。

 

約束をしたら、守ろうとしなくてはいけない。

 

祖父が提示したのはたったこれだけです。

それ以上でも以下でもない。

守れぬ事を怒りもせず、急に予定を潰された恨みも言わず、ただそれだけを子供に伝えた。

 

 

一方私は、たったそれだけの事を完遂出来ない。

約束を守れないなら中止だと言ってしまったのなら、私もそれを守ろうとしなくてはいけないんだ。

 

出来ないのは、私も同じだと反省しました。

 

 

子供があまりにも不憫だからという理由で、私は自分が提示した約束を破ってばかり。

 

娘の悲しそうな顔を見ると胸が痛くて、

「これが本当に正しいのか」

「そこまで厳しくしなくても良いのではないか」

「この子も反省してるみたいだし、、、」

とつい思ってしまうんですね。

 

 

祖父が威厳を持って娘に提示してくれなければ、私は結局また祖父母に約束破りの文句を言いながら遊園地に同行している所でした。

あんなしょげている子供を見ても毅然と撥ね付け続けなきゃいけないなんて、なんてしんどいのだろう。

感情で動きやすい私には、一人では到底成し得なかった結論でした。

 

 

私はその時痛烈に思ったのです。

あぁ、男親としての役割は、そういう所にあるのかな。

と。

 

 

思えば私も小さい頃から、とにかく父がNOと言えばそれは絶対にNOでした。

その事に反発し、不満もあり、色々感情が渦巻く事も多々ありましたが、基本的に父は間違った事には絶対首を縦に振らない。

 

母は御しやすいけど、父は厄介。

そんな風に思っていました。

 

一方で、父が賛成してくれるものは正しい事なのだと言う絶対的な信頼がありました。

ちょっとうざったくて煙ったいけど、でもそこには安心感があり、何か困ったら父ならなんとかしてくれる。

思えば男親は、そんな役回りなんですかね。

 

 

 

それなのに、娘にはそんな存在が居ない。

 

厳しくも正しさを断行できる親が居ず、唯一の親である私は感情的で、情に流されやすく、キャパシティも狭くて頼りない。。。。

なんて不安定な教育環境なんでしょう。。。

 

男親が居ない事に、強烈に後悔の念が沸きました。

 

 

 

 

 

 

まぁ、でもね。

この局面で、娘の父親が「NO」と言えたかと問われると・・・・どうなんだろう・苦笑。

そこまで頼り甲斐のある人ではなかったような・・・・・笑。

 

居たら違ったかもしれないけど、居ても変わらないかもしれないね。

なんだかそんな風に思えて、その痛烈な後悔はすぐに消え去りましたけど・笑。

 

 

 

まとめ

冗談はさておき、娘の思考は格段にステップアップしているのだと思います。

親として求められるものは、もっともっとキツくて複雑になってくる。

思春期反抗期も手伝って、一筋縄ではいかないだろう事は沢山あるだろうし、辛い事が多くなるだろうなと思うとちょっぴり憂鬱です。

 

 

でも、例え約束を守れなくても、怠惰で困っても、それが我が子。

ジタバタもがいて、沢山すれ違って、同じことでケンカを繰り返しながら、濃密に悩んで育てていけたらいいなと思います。

親離れ子離れが加速する今、娘と向き合える最後の時なのかもしれませんしね☆

 

 

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